うさぎの膿瘍を放置すると死亡する!?原因や治療法は?
うさぎがケガや病気をしたとき、
飼い主としては心配でたまらないですよね。
うさぎのケガには骨折やすり傷、爪折れなどがありますが、
膿瘍のリスクはご存知でしょうか!?
今回の記事では、
膿瘍の原因や治療法、リスクについて
ご紹介していきます。
膿瘍について知ろう!
「膿瘍(のうよう)」というキーワード自体あまり聞いたことない
飼い主さんもいらっしゃいますよね。
実は生死にもかかわることがある膿瘍ですが、
治療が難しく、早期に気づくのが分かりにくい特徴があるんです。
まずは、膿瘍についてご説明していきます!
膿瘍とは?
簡単にいうと、傷や疾患、抵抗力が弱い時などに細菌感染し、
膿(うみ)がたまった状態のことです。
膿というと、皮膚にできるイメージが多いですが、
- 内臓
- 脳
- 足裏
- 口の中
- 眼
- 骨
など、見た目では分かりにくい場所に出来ることもあり、
「気付かず放置してしまっていた!!」
なんてことが起こりえる病気なのです。
治る病気なの?
うさぎは元々病気や弱っている状態を隠そうとする動物です。
膿瘍は見た目ではすぐには気づきにくい場所に
出来ることも少なくない為、早期の発見がとっても難しいのです。
なので、獣医さんに行くときには、悪化していることが多いのです。
また、膿は細菌感染によるものですが、
実はうさぎは感染系に弱く、完治するのは20%未満と言われています!!
再発することも少なくなく、進行すると死にいたることも・・・。
治療に必要な条件
- 時間
- 根気
- 獣医との連携
- うさぎの体力
- 適切な治療
など、厳しい状況下でも治療を続け完治するケースもありますが、
悪化するまえに、少しでも早く受診することが大切です!!
治療方法を知ろう!!
進行状態や再発、膿ができる場所によって
治療法や治療にかかる時間には差がありますが、
どういったものがあるか、ご説明していきます!
治療方法
- 薬(抗生物質など)
- 手術
- 消毒
- 排膿
などがあり、手術をしても、
再発により何度も手術が必要となることがあります。
飼い主さんによっては、完治の可能性の低さから、
手術の負担を考え薬治療や消毒のみで、
あえて放置する選択をする方もいらっしゃいます。
筆者自身、うさぎを見送った際、
- 手術をして延命するか
- 身体の負担を考え何もしないか
の選択で悩んだことがありますが、
うさぎの性格を一番に考えて決めていました。
人に触られること自体あまり好きではないタイプのうさぎには、
治療は最低限にして家で最期を迎えた時もあり、
今でもそれで良かったと思っています。
どこまでの治療をするか、獣医さんと飼い主さんとで
相談しながら決めていくことをおすすめします。
クラビットとは!?
治療をする時、クラビットと説明される時がありますが、
『クラビット=強力な抗生物質』とイメージすると分かりやすいです。
- 細菌が増えるのを防ぐ
- 殺菌作用がある
効果が強い分、薬の管理が必要となるため、
飼い主さんと獣医さんとの連携力が大切です。
うさぎの膿瘍では、クラビットで完治することは困難なため、
手術する選択肢がありますが、
術後の感染予防として処方されることもあります。
治療費はどのくらい?
治療期間は様々ですが、
長期化することを念頭に入れておきましょう!!
完治宣言するには、術後2か月ほど必要なため、
手術=完治ではないのです。
治療費もうさぎによって変わるため一概には言えませんが、
例として・・・
- 手術費用:約50,000円(麻酔代込み)
- 薬代 :約8,000円(2週間分、クラビットや痛み止めなど)
- その他 :約2,000円(診察料、外税等)
という感じです。
完治が難しく、3か月ほどは手術後にも
1~2週間ごとに通院が必要となるため、
合計10万円ほどかかっている人も!!
参考動画
手術は身体に傷が残りますが、その様子が分かる動画となっています。
病院から処方された抗生物質を飼い主さんが与える動画です。
毎日の管理が必要な病気ですので、家での管理の様子が分かります。
まとめ
今回は膿瘍についてご紹介してきましたが、
飼い主としては、
なるべくケガ・病気のない生活をしてほしいものですよね。
それではまとめていきます!!
■膿瘍(のうよう)とは
傷や疾患、抵抗力が弱い時などに感染し、
膿(うみ)がたまった状態のこと。
完治は20%未満。再発のリスクがある。
重症化は死にいたることもある。
- 内臓
- 脳
- 足裏
- 口の中
- 眼
- 骨
などに出来る。
■治療に必要な条件
- 時間
- 根気
- 獣医との連携
- うさぎの体力
- 適切な治療
- 早期発見、早期治療
などが必要。
■治療方法
- 薬(抗生物質など)
- 手術
- 消毒
- 排膿
■クラビットって?
- 強い抗生物質
- 細菌が増えるのを防ぐ
- 殺菌作用がある
■治療期間・費用
- 治療期間:長期化がほとんど。
完治宣言には、術後2か月ほど必要。 - 治療費:治療方法や期間により変わる。
長期の治療には10万円かかる時もある。
悪化や細菌感染のため完治が難しいとされている膿瘍ですが、
再発が多いことも事実です。
どこまで治療をするか、すぐに決めず、
治療過程で判断していくことをおすすめします。
この記事へのコメントはありません。