うさぎの血尿の原因とは?どんな病気なの?
うさぎが赤っぽい色のおしっこをしたら・・・
ビックリしますよね!
血尿なのか、ニンジンなどの野菜の色素が出ているだけなのか、
見分けがつかなくて心配な方もいらっしゃうかと思います。
そして、やはり特に心配なのは、
「もしかして深刻な病気なの?」ということ。
今回は、うさぎの血尿の見分け方や病気の可能性について
ご紹介いたします!
目次
正常な尿?それとも血尿?
皆さん、今までの健康なおしっこを見てきたかと思いますが、
うさぎの健康な尿は、サラサラの透明の尿です。
見分け方・うさぎのサイン
それでは健康な尿を基準にして、
血尿が疑われる尿を見ていきましょう。
- 黄色オレンジ~赤の尿(時間が経過すると薄くなる):
食物が正常に尿として排出されたということが多いため、
病気の可能性は薄い。しばらくの間、要観察。 - 透明だけど血が混じっている:
膀胱炎・膀胱結石(結石部位により名前が変わる)、
子宮疾患の傾向がある。 - 尿とは思えない程の鮮血:
メスに多い血尿のパターン。
ほぼ出血に近い子宮疾患の可能性が高く、緊急性がある。
また、おしっこの色以外にも判断の基準として、
- 血尿の回数
- 排尿時、出しにくそう または 痛そうにしている
- 排尿後なのに尿漏れする
などもありますので、合わせてチェックしましょう。
血尿はペットシートなどを敷いているとよりわかり易いので、
「もしかして」と思う場合、
定期的にペットシートに変えて尿の色を確認することもおすすめします。
血尿の原因は?どんな病気の可能性がある?
オスとメス、分けてご紹介します。
オスの血尿の原因
オスの場合「膀胱炎・膀胱結石」の可能性が高いですが、
これらの病気の原因として
- シュウ酸カルシウム過剰摂取
- 水分摂取量が極端に少ない
などが考えられます。
先天的なリスクを除くと、
普段からの食事・水分量に気をつけていれば防げる病気です。
以下の野菜を大量に与えていた場合は、要注意です。
- ホウレン草 800mg
- バナナ 500mg
- キャベツ 300mg
- ブロッコリー 300mg
- カリフラワー 300mg
- レタス 300mg
※100g中の含有量
そして早期発見の場合は、投薬で改善されるので、
再度ならないため食事内容の見直しをおすすめします!
結石が出来ている部分や大きさなどで
外科的手術が必要な場合もあるので、早い段階で病院へ行きましょう。
結石は激痛を伴う病気とされています。
うさぎの体調不良は分かりづらいですが、
痛い思いをさせないためにも、軽い内に治してあげたいですね♪
メスの血尿の原因
避妊手術をしておらず、1歳を超えている場合(特に3歳以上)の
メスの血尿となると、高確率で子宮疾患が疑われます。
- 子宮内膜症
- 子宮過形成
- 子宮筋腫
- 子宮がん
などが当てはまります。
子宮疾患の主な原因は、老化や先天的ななりやすさにありますので、
飼い主の方で予防するのは難しいと言えるでしょう。
また、子宮疾患は悪くなるまで、
うさぎ自身の体の変化には出ない傾向にあります。
お腹がパンパンに張った状態など、
「気がついたときには手遅れ」ということもあるので、
避妊手術をしてない場合、様子見は禁物です!
避妊手術をしていた場合の血尿は、膀胱炎・結石の心配がありますので、
オス同様、病院へ連れていき、食生活を見直しましょう。
血尿の検査費用など
- 尿検査 1,000円~
- レントゲン 2,500円~(撮影枚数による)
- 超音波検査 2,500円~
上記の検査費用に診察料やお薬代がプラスされます。
予算などは病院によって変わりますので、
上記は費用の目安としてお考え下さい。
うさぎを連れて行かなくても検査できるかも!
「病気の可能性は低そうだけど心配・・・」
「うさぎを連れて行くには負担が・・・」
という方は、
採尿した尿を持っていき、尿検査をしてもらうということも出来ます!
ただし、尿持参が不可な病院もあるかもしれませんので、
電話で事前に確認を取ってくださいね。
血尿、子宮疾患、結石による手術など、
うさぎの生態に詳しい専門医でないと判断が難しい場合もあります。
血尿に限った話ではありませんが、
事前に専門医を探しておくことをおすすめします!
まとめ
それではさいごにまとめていきましょう!
- 膀胱炎:
水分不足・細菌感染 - 膀胱結石・部位結石:
シュウ酸カルシウム等の過剰摂取
■メスの血尿の原因
- 膀胱炎:
水分不足・細菌感染 - 膀胱結石・部位結石:
シュウ酸カルシウム等の過剰摂取 - 子宮疾患:
子宮内膜症・子宮過形成・子宮筋腫・子宮がん
■血尿の見分け方
- 黄色~オレンジ(赤っぽい色):
食物の色素(健康な尿)である可能性が高い。 - 血が少し混じっている程度:
食物が正常に尿で排出された・膀胱炎・結石・子宮疾患の疑い。 - 鮮血:
メスの場合、子宮からの出血の可能性が高い。
避妊手術をしていない1歳~3歳以上の場合の血尿は
一番に子宮疾患を疑うこと。
病気は疑って、損はないと思います。
「血尿は続いてないから」「元気だから」
と思っている場合であっても、
尿検査だけでも検査可能な病院は多いので、
ぜひ相談してみて下さいね♪
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