うさぎのうっ滞とは?原因・症状は?
飼い主さんの中には、「飼いうさぎは大人しいものだ」と
思い込んでいる人はいませんか?
それもそのはず、飼いウサギは、
「野生のウサギのように敵から身を守る」といった行動はしません。
どちらかというと、飼い主に可愛がられながら
過ごしているのではないでしょうか。
また、ケージの中では活発的に動くのではなく、
のんびりしている日も多いと思いかもしれませんね。
しかし、ジッとしていて動かない事は、
本当にウサギさんの健康を意味するのでしょうか?
時に、ウサギは病気で動けない時があります。
その病気の1つに「うっ滞」があります。
今回は、「うっ滞の原因」と「症状」について
お答えしようと思います。
うっ滞とは
うっ滞とは、
食べた物が溜まったり、ガスが溜まったりして腹痛を起こすこと
です。
うっ滞は、突然起こることがあります。
そのため、飼い主さんはその症状にすぐ気付かないこともあります。
うっ滞の原因は何?
では、うっ滞の原因をあげてみましょう。
- 食事(小麦粉、砂糖が多いなど)
- ストレス(引っ越し、他にペットも飼い始めた、騒音など)
- 季節の変わり目(気温の急激な変化など)
- 毛玉症(毛繕い時に飲み込んでしまう毛の量にも関係します)
- 病気
- 不正咬合
野生のウサギは、草や樹皮、やわらかい枝などを
食べて生き延びています。
そのため、市販品のウサギ用のクッキーやドライフルーツの
食べ過ぎは病気の原因になります。
また、ウサギは、環境や気温の変化に対して、
強いストレスを感じることがあります。
毛繕いで毛をたくさん飲み込んでしまう事があり、
これが原因になることもあります。
うっ滞の症状はどのようなもの?
次に、うっ滞の症状をあげてみましょう。
- お腹が張る
- あまり食べ物を食べたがらない(「うっ滞」以外の原因の可能性)
- 食べたそうにしているのに、あげると食べない
- うんちがいつもより小さい、もしくは、ほとんど出ない
- うんちが毛で繋がっている
- 元気がない
- うずくまってる時が多い
- 歯ぎしりする
ウサギ自身、腹痛を感じないようにするため、
頻繁に体を曲げたり、伸ばしたりすることもあります。
また、人間でも同じことが言えると思いますが、
うんちの状態は健康のバロメーターです。
「体調がいつもと違う!」と思ったら、
症状が悪化する前に獣医さんへ連れていきましょう!
我が家では
ある年の初夏、私の飼っているうさぎは
「一日中同じ場所から動かない」という日が何日か続きました。
「暑い日が続いていた」事と「食べ物をあげてもほとんど食べない」という
条件が重なっていたので、
私は勝手に「夏バテ」したのだろうと思い込んでいました。
しかし、同じ症状が続いた3日目、ウサギのうんちが
毛で繋がっているのを見て、「うっ滞」で苦しんでいるのかもしれない、
という事に気付きました。
その当時、「うっ滞」という病気のことは知っていたのですが、
その対処法を知らなかったので「そのうち治るだろう」と
安易に考え、病院には連れて行きませんでした。
しかし、今考えると私の判断は誤っていました。
なぜなら、「うっ滞は症状が悪化すると死に至る事もある」からです。
皆さんも、もし自分のウサギが「うっ滞かな?」と思ったら、
自分で判断せず、専門家にすぐ診てもらいましょう。
参考動画
うっ滞でお腹の調子が悪い時の例です。
毛並も悪くないですし、
一見すると病気だと分かりづらいですね。
よく見ていると、座っているのにソワソワと
落ち着きがない様子が伺えます。
まとめ
今回は、うさぎのうっ滞の原因や症状について
ご紹介しましたが、いかがでしたか?
まとめると、
- ウサギの胃腸の動きが鈍くなり、
食べた物が溜まったり、ガスが溜まったりして腹痛を起こすこと
■うっ滞の原因
- 食事(小麦粉、砂糖が多いなど)
- ストレス(引っ越し、他にペットも飼い始めた、騒音など)
- 季節の変わり目(気温の急激な変化など)
- 毛玉症(毛繕い時に飲み込んでしまう毛の量にも関係します)
- 病気
- 不正咬合
■うっ滞の症状
- お腹の張り
- 食欲の減少
- 排泄物の減少
- 排泄物の状態の変化
- 無気力
- 歯ぎしりなど
■注意点
- 症状が悪化すると死に至る事もある
- うっ滞と思われる時は、自己判断せず、すぐ獣医さんに診てもらう
となります。
ウサギの体調を手に取るように把握することは難しいです。
ウサギさんの体調がおかしい時は、
「思い当たる原因」と「実際の症状」をよく確認しましょう!
場合によっては、専門家に診てもらうと安心しますよ!
■うさぎのうっ滞の治療方法などについてはコチラ!
→ うさぎのうっ滞の治療方法は?費用や薬は?
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